9 「日本少国民文化協会(1941~45年)の事業について」(査読付)
日本少国民文化協会(昭和16(1941)年設立)の思想的性格を明らかにすることを目的として、同協会の事業を分析した。その結果、同協会は少国民文化あるいは少国民文化財に関わる大人を対象にした事業を第一義としていたこと、同協会による行事「「ミンナウタヘ」大会」や絵本『ウタノヱホン』は、音楽を用いて日本国の国民や大東亜共栄圏の圏民の統合を目指した例であると考えられることが明らかになった。
昭和音楽大学音楽芸術運営研究所『音楽芸術運営研究』、第2号、3~17頁