17 「『ウタノヱホン 大東亜共栄唱歌集』の歌詞と絵の分析」(査読付)
『ウタノヱホン 大東亜共栄唱歌集』は、昭和18(1943)年に、対外的な文化宣伝に用いるために刊行された絵付きの唱歌集で、そこに掲載された歌詞や絵は、当時の日本の対外的な文化政策に関する思想を反映している。本稿は、『大東亜共栄唱歌集』に掲載された唱歌の歌詞と絵を分析して、この唱歌集がどのような観念に支えられて成立したか論じ、さらに当時の対外的な文化政策/宣伝におけるこの唱歌集の位置づけを考察した。
昭和音楽大学アートマネジメント研究所『音楽芸術運営研究』、第5号、19~29頁