16 「『ウタノヱホン 大東亜共栄唱歌集』(1943年)研究序説——研究の意義と方法」(査読付)
『ウタノヱホン 大東亜共栄唱歌集』は日本音楽文化協会、日本少国民文化協会、朝日新聞社が協働して編纂し、昭和18(1943)年9月に発行された「少国民」向けの唱歌集である。本論文は、まずこの唱歌集について研究する意義を論じ、さらに考えうるいくつかの視点(例えば、文化・芸術作品として、少国民文化財として、対外文化事業のツールとして等)を措定して、それぞれの視点での研究の手法と内容を検討した。
昭和音楽大学『研究紀要』、第31号、59~68頁