<研究発表・報告>40 「1930年代の日本の文化的アイデンティティ――ラジオの国際放送における音楽コンテンツの分析から」
第12回国際日本語教育・日本研究シンポジウム(香港理工大學)
本発表の目的は、1930年代の日本の放送局がおこなった「国際放送」で用いられた音楽コンテンツを整理・分析し、当時の日本人の「文化的アイデンティティ」を考察する足がかりを得ることである。1930年代の新聞記事をもとに調査し、特に音楽コンテンツに注目して類型化を試みた。その結果、「洋楽」より「邦楽」が若干多く、その中では「古典的な邦楽」より「現代化された邦楽」が多いことがわかった。