<研究発表・報告>4 「西洋音楽受容の政治的意図 ─対外宣伝の側面に注目して」
日本音楽学会第56回全国大会(明治学院大学・白金キャンパス)
明治期の日本のおかれた国際的状況を把握し、それをもとに、音楽取調掛の「対外文化宣伝」の効果を期待しうる事業について、その「近代性」の観点から整理・検討した。対外的な文化宣伝は、宣伝主体のアイデンティティと深く関係しており、音楽取調掛による対外的な事業は、一方で対内的な文化統合の側面を持っていたことを明らかにした。