「討論場面における日本人の会話パターンの分析―大学生の小グループによる討論場面で―」
日本の大学院生の一グループを取り上げ、そこでは授業中のグループ会話が、どのような言語行動上の規範の下で行われているかをエスノメソドロジーの手法を使って明らかにした。 その結果、大学生は討論を意見や情報を交換することに意義があるとみなしていることが分かった。アンケートによって討論への満足、不満足の理由として一番に揚げられたものが「十分な意見交換ができたか」に関わるものであった。
『人文科学紀要』お茶の水女子大学 第55巻