中級学習者による目標設定と自己評価を伴う会話学習の実践―日常会話能力の向上を目的として―
中級のクラスで会話のロールプレイと学習者の自己評 価を中心とした会話練習を行った。学期終了時には、多くの学習者が評価活動 の中で目標として取り上げた発話量の増加と相槌には大きな変化が見られた。一方で 具体的な目標とされなかった友人同士の会話らしい表現(文末や人称)は改善しなかった。 このことから、具体的な目標を記述し、それが達成できたかを自己評価することが会話の 質と量の向上に寄与すると考えられる。
『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』3号