「基礎レベルの作文授業における学習者同士のやりとり活動の試み」
初級の作文のクラスにおいて、モデル文を与え、母語で構想を練った上で日本語の作文を書くように勧めたところ、文法、語彙能力に問題を抱えた学習者が、書きたいと思った内容を日本語化する努力をしたり、規定量以上の作文を書いたりする様子が見られた。作文に関するやり取りが、作文執筆の動機付けとなりうると考え、初級においてもピア・レスポンス活動を取り入れた作文活動を行った。
『東海大学紀要』27