8)ドレスデン宮廷における1719年の結婚祝祭行事のための音楽 – 楽長ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェンのセレナータに関する考察(査読付)
1719年9月、およそ1ヶ月間に及んだドレスデン宮廷皇太子の結婚祝祭行事は、ザクセンの伝統に従いながら、花嫁の生家であるハプスブルク家への敬意をもって計画された。楽長ハイニヒェンが作曲した2つのセレナータは、音楽的にはイタリア・オペラの要素を用い、演出は自然の背景を効果的に利用した前例のない壮大な作品であった。
昭和音楽大学 研究紀要 No.31 (2011年度)pp.28-41