5)ドレスデン宮廷における日常生活と音楽 ― 1665年の宮廷日誌から(査読付)
ドレスデン宮廷の日常生活を、宮廷日誌を資料として研究した。最も記述の多い1665年の1年間を通して音楽活動の様子を見ると、楽長はじめ宮廷音楽家たちは、定期的な宗教行事以外にも多忙な任務を果たしていることが明らかになった。彼らはほとんど毎日の食卓音楽や、頻繁に行われる舞踏会、さまざまな祝祭日の音楽などに関わり、選帝侯の旅行にも随行していた。さらに当時の楽器の使用法も確認された。
昭和音楽大学 研究紀要 No.24 (2004年度)pp.1-14