39「1930年代の日タイ文化交流事業への柳澤健の関わり:柳澤健研究(3)」
柳澤健は詩人、評論家、外交官などとして知られた人物で、1940年代日タイ文化交流において、少なからぬ役割を果たしたことが知られている。本稿は、その前段として1930年代の日タイ文化交流への柳澤の(外務省官吏としての)関与に注目した。具体的には1935年の暹羅舞踊団の来日と、その答礼としての1937年の吉田晴風(尺八)ら一行の訪タイという2件の文化交流事業に注目した。
『新世紀人文学論究』(4)、295〜310頁