28 「音楽家クラウス・プリングスハイムの晩年の教育活動——田村徹氏へのインタビューをもとに」(査読付)
クラウス・プリングスハイムはヨーロッパ、日本、シャム、アメリカにおいて、作曲家、演奏家、教育者として活動した。しかしシャムに渡って以降の後半生には不明点が多い。この欠落を埋め、音楽家としての彼を総合的な視点から把握することは、日本だけでない音楽史においても重要である。筆者らは晩年のアシスタントを務めた氏にインタビューをおこない、彼が日本と海外の音楽会を繋ぐ役割を果たしたという手がかりを得た。
昭和音楽大学アートマネジメント研究所『音楽芸術運営研究』、第9号、73~80頁