22 「だれがどのように能楽を享受したか—近代日本の「能楽観」の変化について—」
近代日本人の音楽観から、近代日本の文化的アイデンティティを透かし見ることができるだろう。ただしそれには、西洋由来の音楽だけでなく、日本の伝統音楽・芸能が、社会的にどのように位置づけられたか考慮する必要がある。本稿は伝統音楽・芸能のうち能楽を対象とし、近代日本人の観能態度のありようとその変化について検討した。
香港日本語教育研究会・香港大学専業進修学院『第10回国際日本語教育・日本研究シンポジウム予稿集』、377~381頁