20 「芸術の社会化とアートマネジメント——芸術の「体験」に注目して」(査読付)
近年は(職業アーティストではない)一般のひとが、芸術の企画、運営、創造などの諸段階に参加し、それらを主体的に体験する機会が増えた。本稿はこうした現象に注目し、まず主に美術の領域における社会的な取り組みを概括し、芸術が社会において果たしうる役割について述べた。次に音楽の社会的な取り組みにどのような実践があるかいくつかの事例を挙げて検討し、近年の現象に対応したアートマネジメントのありようを検討した。
昭和音楽大学アートマネジメント研究所『音楽芸術運営研究』、第6・7合併号、85~96頁