<研究発表・報告>36 「昭和初期の国際交換放送にみる「日本らしさ」」
東洋音楽学会第68回大会、パネルディスカッション「近代日本のラジオ放送が届けた音楽文化」(沖縄県立芸術大学)
まず国際交換放送と海外放送では、目的、実施方式、放送内容など多くの要素が異なり、両者は放送の形態として区別して捉えるべきであることを確認した。その上で海外諸国・諸地域との交換放送の事例を整理し、それらの放送プログラムに用いられた音楽をジャンル(種目)で分類し、数的処理をおこない、放送の相手国・地域との相関があるか検討した。そのうえで、対外文化宣伝のコンテンツと文化的アイデンティティの関係をどのように捉えるべきか、考察した。