<研究発表・報告>12 「アジア・太平洋戦争期の音楽観 〜邦楽を中心に」
洋楽文化史研究会第73回例会(早稲田奉仕園・セミナーハウス)
【発表者】酒井健太郎、袴田麻祐子 アジア・太平洋戦争期の日本人の文化的アイデンティティを解明することを目的に、当時の邦楽や対外文化事業に関する雑誌記事の論調を分析した。酒井は研究計画全体と後者の考察を担当し、大東亜共栄圏に対する文化事業では、対象国・地域の文化を理解することと大東亜共栄圏の新しい文化を創造することに関心が向けられたこと、事業に邦楽が用いられるケースは限られていたことを明らかにした。