6.子どもの「非行」と向き合う親たちの語りの拡がり―セルフヘルプ・グループにおけるオルタナティヴ・ストーリーの生成に注目して
概要:非行の子どもを持つ親たちのSHGにおいて、参加者の語りの変化の過程は、参加者の視点が重層化し、語りにおける視野や意味づけの可能性が拡大していくプロセスとして捉えられ、SHGは、新しい視点や見方を提供することで参加者の語りの可能性を拡げると共に、参加者の感情の吐き出しを受けとめ、抵抗や葛藤が伴う長いプロセスを支える機能を果たしていると考えられた。
質的心理学研究, 13, 116-133.