1.『病いの語り―慢性の病いをめぐる臨床人類学』を読む
概要:アーサー・クラインマンの『病いの語り―慢性の病いをめぐる臨床人類学』について書評を行った。本書は、慢性の病いをかかえた患者やその家族が語る物語を中心に構成されているが、本論文ではこれを質的研究の結果報告として捉え、著者の視点や立場、研究結果の報告の仕方、社会状況や読み手に対する影響といった観点を重視し、質的研究を一つの社会的プロセスという視点から評価することを試みた。
東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース紀要
第33号