ポスト・ボイヤーのスカラーシップ論
本稿は、アーネスト・ボイヤーが著した『大学教授職の使命』以降、その著作で示された4つの「学識」(scholarship)の議論がアメリカ国内においてどのように変遷してきたかをまとめたものである。アメリカにおいてはボイヤーの死後、「教授の学識」と「応用の学識」がそれぞれ名前を変え、それぞれが単独の「学識」として議論される場合と、4つの「学識」を統合する枠組みとして議論される場合があることが分かった。
『慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第79号、慶應義塾大学大学院社会学研究科