「イェール報告」と近代諸科学:イェール・カレッジにおける古典語必修課程とサイエンティフィック・スクールの関係に着目して
1846年より設立の検討が始まったイェールのサイエンティフィック・スクールの位置づけとカリキュラムについて、当時のイェール法人の会議録やカリキュラムを基に検討したものである。これまで、古典語必修カリキュラムの保守を主張した「イェール報告」からの方針転換であったと解釈されてきた。しかし本稿ではこの解釈は誤りであり、同スクールは「イェール報告」の立場からも積極的に肯定し得るものであるとの解釈を提示した。
『弘前学院大学英米文学』第26号、弘前学院大学英米文学会