ダウン症児の音楽療法における構音の改善に関する検討-歌を用いた指導を通して-
構音が不明瞭な1名のダウン症児に対して、歌を用いた活動を通して構音の改善を試みた事例の経過を分析した。その結果、比較的早期に改善される音・単語と、改善に頻回の訓練試行を要する音・単語があるが、歌を用いた構音訓練は、対象児の訓練への動機づけを保ちながら改善に導く方法であることが示唆された(臼井裕美子、杉山雅彦との共著。二俣は筆頭筆者)。
音楽療法研究 4:55-62,1999